この絵のビーチは、戦前、
私の父方の家があった場所で、
96歳になる祖母がよく泳いだと語っていたらしい海。
そのころは足をつけると、
ちゅんちゅんと、ちいさな魚が足にまとわりついてきたという。
そこからの眺めが、祖父が描いた油絵で残っている。
そのころはこんな橋はなく、ビーチももっとひろびろとしていて
気持ち良さそうに入道雲のうかんだのびやかな、
みわたす限りが青い風景。
かわらないものと
かわっていくもの。
そこはひとびとの憩いの場所になっていました。
日傘をさし砂浜を歩く母と追いかける水着のこどもたち。
すぐ近くには公園ができていてバーベキューをするひとびと。
夕日がとてもうつくしくて、
建設途中のクレーンさえもいとおしく思えました。
- 作品名
- 波の上ビーチの今
- 登録日時
- 2012/05/19(土) 00:13
- 分類
- スケッチ::カラー